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男鹿半島のなまはげってなに?実は子供が対象の文化じゃなかった!?

男鹿半島のなまはげってなに?実は子供が対象の文化じゃなかった!?

あなた

なまはげって聞いたことあるけど

どんな文化なの?

怠け者はいねぇ〜か〜

泣く子はいねぇ〜か〜

ユウヤ

今回の記事は、秋田県男鹿半島にある「なまはげ」の文化について紐解いていきたいと思います。

 

姿形は見たことはあるけど

どんな文化でなんのために存在しているのかイマイチ謎ですよね?

 

「泣く子はいねぇ〜か〜」と強面の面で子供を泣かす印象があると思います。

 

それは子供の粛正のためにやっているものなのか?

それとも他に意味があるのか?

 

僕は実際に秋田県の男鹿半島にある「なまはげ館」に行って

いろいろ「なまはげ」について学んできました。

 

その内容をこの記事にまとめています。

MEMO
ここで紹介するなまはげは「真山地区のなまはげ」です。

なまはげは地域によって顔や行事内容が若干異なります。

「なまはげ」とは?

なまはげとは

なまはげとは一体何なのでしょうか?

 

なまはげは秋田県男鹿半島で古くから行われている民族行事です。

 

毎年12月31日の大晦日の夜に雪降る山から

怠け者を戒める為に降りてくると言われています。

 

村に降りてきたなまはげは一軒一軒家を周り、

「ウォーウォー」と雄叫びを上げながら土足で家に上がり込み

家中をドンドンと叩いたりして

仕事や勉強をしないで怠けている者たちを

鬼のような顔でオラオラ懲らしめるものです。

ユウヤ

詳しいなまはげの文化は次の章でお伝えしています。

名前の由来は?

なまはげの名前の由来は「生身剥ぎ」という言葉から来ているようです。

囲炉裏にあたってばっかりいると手足に火斑なもみと言う

ちょっとした火傷みたいな跡ができるようで

怠け者の証である火斑なもみを剥いで懲らしめることから

「ナモミ剥ぎ」と呼ばれ、それがなまって「なまはげ」になったそうです。

諸説あるなまはげの伝説に関する言い伝えはこちらの記事で紹介しています。

なまはげ伝説男鹿のなまはげ伝説

「なまはげ」は実は子供のためにあるわけではなかった

なまはげと聞けばほとんどの人が

親の言うことを聞かない、勉強をしない子を鬼ような怖い面で

悪い子は怖い思いをするっと思わせるものと思っている人が多数だと思います。

 

実はそれは少し違うようです。

 

戒めると言う点では正しいのですが

そもそもなまはげと言うものは「来年の豊作を願う」儀式のようなもので

子供を対象にしていないそうです。

 

「泣く子はいねぇ〜か〜」の前に「怠け者はいねぇ〜か〜」が必ず頭にくるようです。

 

何も知らなかった僕はかなり驚きの事実でしたね。

 

つまり、なまはげは怠けずに「しっかり仕事をしろよ」と戒めるものなのです。

 

では、なぜ子供を泣かすイメージが先行してしまったのか?

それは、メディアの力って奴です。

 

テレビで放送するとなるとやはり撮れ高というものが必要になってきます。

 

撮れ高的に子供が追いかけ回されて泣かされていた方が面白いから

【なまはげ=子供を脅かす】と言うイメージがついてしまったようです。

なまはげは神様

なまはげは神様

なまはげは怠け者を戒める存在だとお伝えしてきました。

 

しかし、地元の人たちはただ怠け者を戒めるだけの存在ではなくて

神様として崇めています。

 

実は、なまはげは身なりこそ怖いですが

その村にとっては大切な神様なのです。

 

来年の豊作だけを願うものじゃないのです。

 

雄叫びを上げながら家中を叩くところがあるとお話ししました。

 

それは家中の悪霊を追い払ってくれたり、無病息災を祈願することでもあります。

 

そして一年を通してお山の上から見守ってくれているありがたい神様なのです。

 

なまはげの行事では、なまはげが身に付けている【ケデ】と呼ばれる藁は

ご利益があると言われていて、翌朝まで掃除をしないでそのままにしておくそうです。

 

なんでもその藁を体の悪いところに付けておくと良くなるとか…

【秋田のなまはげ】じゃなくて【男鹿のなまはげ】

なまはげはユネスコ無形文化遺産に登録されている世界的に日本を代表する文化です。

 

なまはげは【秋田のなまはげ】と言ってしまうことがあると思います。

 

しかし、これは合っているようで合っていない…?

なまはげは男鹿半島に伝わる民族行事なので

【秋田のなまはげ】と言うより【男鹿のなまはげ】と言うべきなのです。

 

実際ユネスコに登録されている登録名も【男鹿のなまはげ】となっています。

 

外の人間からすればどちらでもいいかもしれませんが、

男鹿半島の人たちにはなまはげに対する誇りがあるので

その気持ちを汲むと【男鹿のなまはげ】と言うべきだと僕は思います。

なまはげを生で見ることができる!?男鹿真山伝承館

なまはげ伝承館

秋田県男鹿半島に行けば本物のなまはげを見ることができます。

 

実は、男鹿半島には「なまはげ館」と言うなまはげ文化を伝える博物館があります。

 

そこでなまはげについて見て回ることができる面白いところです。

 

なまはげ館には伝承館と言う施設が併設されていて

そこでは毎日なまはげの実演を生で行ってくれています。

 

大晦日の夜という設定で観客の前で動くなまはげが登場して

大晦日の夜にやっているなまはげを実演してくれています。

 

興味がある方は一度見にいくといいですよ。

なかなか見応えがあって面白いです。

Youtubeに動画をアップしているので

よかったらなまはげの実演を見てください

(フルは20分くらいあるので動画はだいぶカットしているのでイメージとしてご視聴ください)

まとめ:なまはげはお祭り

どうでしょうか。

なまはげのイメージが少し違ったのではないでしょうか。

 

そもそも神様だったとは正直思ってもみなかったです。

 

なまはげ館のスタッフさんとお話ししていたら

結局のところなまはげはお祭りのようです。

 

かしこまった行事ではなくワイワイやりながら楽しむもののようですね。

なまはげ役の人たちは訪れた家でお酒などをもてなされるみたいで

結構ベロベロに酔っ払うみたいです。

 

だから何人かで交代しながらなまはげをやって村の人たちと楽しんでいるようです。

なまはげ館

秋田県男鹿市北浦 真山水喰沢

【開館時間】8:30~17:00(年中無休)

【入館料】550円(税込み)

男鹿信山伝承館

【開講時間・入館料】公式HPを確認ください。

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