【偉人伝】自分の好奇心に貪欲に生きた男「伊能忠敬」の生き様がすごい！

今回の記事は、伊能忠敬の生き様に感銘を受けたので【伊能忠敬生き様エピソード】を紹介させていただきます。

みなさんは伊能忠敬をご存知でしょうか？

おそらく「日本地図を作った人」というくらいの記憶はあると思います。

しかし、伊能忠敬は自分の好奇心に貪欲に生きた男で

日本地図を作った人と言うだけではもったいない生き様の持ち主なんです。

自分の好きなこと・やってみたいこと・知りたいことに対して

「年齢」や「身分」「立場」を気にしないで素直に生きた伊能忠敬の生き様は

「あっぱれ！」の一言！

僕は伊能忠敬の生き様を知って「尊敬できる偉人」と思えるようになりました。

この記事を最後まで読んでいただければ

日本地図を作った「ただの歴史の人」から

「人生に影響を与えた偉人」になるかもしれません。

伊能忠敬とは？

まず、伊能忠敬という人物をあまり知らない人の為にざっくりお伝えしておきます。

伊能忠敬は江戸時代中期の1745年に千葉県に生まれ、1818年73歳で亡くなりました。

日本地図を作り上げたことで歴史の教科書に載っていますよね。

その日本地図は２０年間自分の足で歩いて実際に測量し、

形状・距離が正確な日本地図を世界で初めて作り上げたことが大きく認められています。

一般的な理解はこれくらいだと思います。

確かに歩いて日本全国を測量しながら周ったという事実はとてもすごいことだと思います。

でも、伊能忠敬のすごいところは生き様です。

本当は日本地図なんて作るつもりはなかった⁉︎

実は伊能忠敬にとって日本全国を歩き回って２０年間かけて作った

日本地図は実はあまり興味のなかったことだったのです！

伊能忠敬エピソード①：商人としての大成功

伊能忠敬は17歳の頃に婿養子として「伊能家」に入り、家業である酒造店を継ぐことになりました。

その酒造店はかなり傾きかけたお店でいつ潰れてもおかしくなかったみたいです。

使命感の強かった忠敬は、自分がこの店を継ぐことになったのもきっと意味があると思い全身全霊で仕事に取り組みました。

伊能忠敬のV字回復計画は、地元の人に愛されるお店作りでした。

自分をはじめ社員たちに徹底して地元の人たちの困りごとなどに積極的に手伝ったりして

信頼という商売としての基盤を築き上げました。

こうして売り上げをどんどん伸ばしていき最終的には3万両（現在にして45億円）の財産を手にして大成功を収めました。

伊能忠敬エピソード②：天文学を学ぶ為に江戸へ

もともと忠敬は、幼い頃から星や地図などの天文学に興味を持っていました。

そこで49歳の頃、真剣に天文学を勉強したいと強く思うようになり

息子にお店を任せて単身江戸へ上京することを決めました。

当時の江戸時代の平均寿命は50歳と言われていた時代に

自分の好きなこと・やってみたいことを1からこの年で始めようとするのがすごいですよね。

今の時代で考えれば、80歳のおじいちゃんが

「インターネットのこと知りたいからGoogleでシステム開発の勉強してくるわ」

って言っているような感じです。

恐ろしいですよねww

伊能忠敬は当時江戸で一番の天文学者である「高橋至時」（30歳）に弟子入りをしました。

そこで５年間猛勉強をしました。

次第にいろんな知識がついてきた伊能忠敬は、地球一周の距離が知りたくなりました。

これは当時の世界的な科学でも解明されていないことでもあった。

緯度1度が分ればそれを360度かければ地球一周分がわかると師匠の高橋至時に助言をもらい

江戸の自宅から高橋至時の家までの距離を測って緯度1度をもとめました。

しかし、距離が短すぎから正確ではないと思い

この時、忠敬55歳の話

伊能忠敬エピソード③未開の地「蝦夷」の測量旅へ

当時の北海道はまだ未開拓の土地で

どんな地形で何があるか全く分かっていない島です。

当時の江戸時代は大義名分がないと他の県に行くことはできない時代で

地球一周の距離が知りたいから行かせてほしいなんて理由は絶対に通らなかったみたいです。

北海道に行く為にはどうしようかと考えていたところ

ちょうどタイミングよくロシアが北海道を領土にする為に攻めてきていました。

そこで忠敬は幕府に正確な北海道に地図を作ってくるから自分を北海道に行かせてくれ

とお願いしました。

幕府としても地図があれば優位になると思い

忠敬の北海道行きを認めたのです。

こうして「北海道の地図を作る」という大義名分ができ

北海道は「蝦夷地」の測量の旅が始まりました。

もちろん忠敬の本当の目的は緯度１度を計算するためです。

５６歳の老人が２１日間かけて東京から青森までを歩いて

約半年間かけて北海道の沿岸を歩いて周り見事北海道の地図を完成させました。

測量の仕方は常人の域を超えた測り方でした。

次の章で説明します。

伊能忠敬エピソード④：日本全国測量の旅が地球一周の距離に

北海道から帰還した忠敬は、幕府に地図を提出し

早速緯度の計算をしました。

すると緯度１度が111kmということが判明しました。

これは現在の科学で測った緯度とほとんど一緒だったのです。

師匠の至時と喜んでいたところ

北海道の地図を確認した幕府は精巧に作られた地図を見てビックリ！

６０近い老人がこんな地図を作るなんて誰も予想していなかったみたいです。

そうなると幕府は忠敬に「東日本も頼む！」と依頼しました。

幕府からのお願いを断ることもできずに

しぶしぶ東日本を測量し、次は西日本、九州、四国と約20年かけて歩き回り

もともとおまけだった地図作成がどんどん大きくなって日本地図作成という偉業になってしまいました。

最終的に忠敬が歩いた距離が4万キロでした。

これは地球一周分の距離に匹敵する長さなのです。

地球一周の距離が知りたいという好奇心が最終的に地球一周分の距離を歩く旅をしてしまった男の物語でした。

伊能忠敬の日本地図測量のやり方が偉人すぎた

伊能忠敬が実際に行っていた距離の測り方は並々ならぬ努力の結晶でした。

北海道の旅に出る前に自分の一歩が69cmになるように訓練をしたみたいです。

どんな登り坂や下り坂でも69cm

どんな砂利道でも69cm

この69cmを徹底的に体に叩き込んだみたいです。

恐ろしい執念ですよね。

実際に北海道の旅はかなり過酷だったことが予想されます。

未開拓だから当然道なんてものはありません。

ひたすら海岸線を歩いて距離を測るんですかね。

地図を作る為だから当然地図もありません。

もしかしたらロシアの大陸とつながっているかもしれないという不安など

想像を絶する旅だったみたいです。

その後の測量は様々な機材を使って日本全国を測量したみたいです

実際に行っていた測量の方法はこちらの動画で紹介されています。

現在の技術との誤差1％未満⁉︎大日本沿海輿地全図の完成

日本全国を歩き回って作った日本地図「大日本沿海輿地前図」別名「伊能図」（以下伊能図とする）は

かなり正確だったようです。

人間が歩いて実測した地図にも関わらず、

現在の技術で測定した日本地図との誤差がなんと1％未満！

世界的に見てもこれだけ正確な地図を作ることができた国はなかったみたいです。

いかに忠敬が真面目で根気強い性格だったことがわかりますね。

僕だったら途中で頭がおかしくなってしまいますよ…

伊能図は完成後40年間ホコリをかぶっていた

宝の持ち腐れとはまさにこの事！

当時の幕府は完成した伊能図を政治的に活用もせず

とりあえずタンスの奥に閉まってしまっていたようです。

当時の日本人にはかなり高度な技術すぎてその凄さが理解し切れていなかったみたいですね。

40年ほどの月日が流れた時にイギリス軍が日本を測量しようと訪問しました。

幕府としてはあまりウロウロして欲しくないと思い

そうしてイギリス軍に伊能図を見せると

驚いて帰って行ったそうです。

その後幕府も重要と判断

門外不出の秘密書類として大切に扱ったそうです。

世界が認める地図を作り上げた伊能忠敬はやっぱりすごいですよね。

【教訓】年齢なって関係ない！自分のやりたいことをやれ

伊能忠敬のエピソードはどうでしたか？

商人として成功したけど

もともと興味のあった天文学を勉強したかったから

年齢関係なく新しいことに挑戦してしまう精神！

そして年下でも自分より優っていれば頭を下げて教えをこう素直な気持ち！

そして好奇心に対しての並々ならぬ情熱！

歯１本のおじいちゃんでもめちゃくちゃかっこいいですよね。

僕たちはどうしても年齢という壁は何をするにも考えてしまうけど

伊能忠敬のような人を見ると

自分の考え方がいかに愚か者の考え方なのかが身に染みます。

自分のやりたいことに年齢や立場なんて関係ない！

素直に自分に正直な人生を歩んだほうが絶対に幸せになれると僕は思います。

もし何かをはじめたいけど色々悩んでいるなら

伊能忠敬の生き様を思い出して自分の人生を本気で生きてください！

僕も今以上にもっともっと本気で自分の人生を生きていきます！