どうも、ゆうやです。
「魚のウロコってなんであるのだろ?」
とふと疑問に思ったことありませんか?
もちろん、僕たち人間にはウロコはありませんよね。
ウロコは触ると痛いし、料理をする時にはわざわざ取らないといけません。
僕たちにとっては理解できないものですが、魚にはとても重要な体の一部なんです。
今回の記事では、魚には「なぜウロコが付いているのか?」についてお伝えしていきたいと思います。
ウロコの役割
ウロコは魚の皮膚です。
ただの皮膚ではなく、様々な役割があります。
では、ここからは魚のウロコの役割について解説していきます。
外敵から身も守る
ウロコは、ただの皮膚ではなくて外敵から身を守るためのものでもあります。
自然界は、弱肉強食の世界です。
僕たち人間は、いきなり襲われることはほぼありませんが、魚は常に食べ食べられの繰り返しの中で生きています。
そんな中を生き抜くために進化し続けて、今のようなウロコを持つようになりました。
海水から身を守る
これは、海水魚の話になります。
海水の塩分は体内の塩分より濃度が高いため、体液がが浸透圧によって外に染み出てしまいます。
ウロコは体から体液が染み出るのを防いでくれる役割もあります。
水の抵抗を減らす
魚は水の中を泳いで生活しています。
そうなるとどうしても水の抵抗を受けてしまい、早く泳ぐことができなくなります。
ウロコは体に当たる水の抵抗を受け流すようになっています。
だから、頭からしっぽに向かってウロコは生えているのです。
しっぽから生えているウロコの魚なんて見たことありませんよね。
センサー機能
ウロコはほかにもセンサーとしての役割もあります。
振動や水圧をウロコで感じ取っています。
魚が敏感なのは、大量についたウロコが水を伝って受ける情報をキャッチしているからです。
栄養補給のためのタンク
ウロコにはカルシウムやミネラルが常に備蓄されています。
なぜそんなことが必要なのかというと、血液中のカルシウムやミネラルが不足するとウロコから血液中に補給する役割があります。
魚にとってウロコ1枚1枚は点滴袋ということです。
ウロコのない魚もいる
魚といってもすべての魚にウロコが付いているわけではありません。
ウロコのない魚はウロコ以外のものが備わっています。
それは「粘膜」です。
ウナギやドジョウなどが代表的です。
これらの魚はウロコではなくて粘膜によってウロコの役割を補っています。
ウロコの種類
それでは、ここからはウロコの種類について詳しく見ていきましょう。
魚のウロコは、大きく分けて5つの種類があります。
楯鱗(じゅんりん)
サメ・エイ類にみられるうろこ。真皮から突出した象牙質をエナメル質が覆い、構造は歯と似る。サメでは密生して鮫肌(さめはだ)となるが、エイでは散在する。引用:コトバンク
硬鱗(こうりん)
魚類の鱗の型の一つ。原始的な鱗で,表皮下の真皮性骨板がガノインというエナメル様物質でおおわれている。チョウザメ,ガーパイクなど原始的な鰭条をもつ硬骨魚類にみられる。引用:コトバンク
骨鱗(こつりん)
硬骨魚類のうろこ。薄い円板状で、年輪状および放射状の線があり、前者から魚の年齢を知ることができる。引用:コトバンク
円鱗(えんりん)
サケ・マス・コイなど硬骨魚類の、円形の滑らかで硬いうろこ。引用:コトバンク
櫛鱗(しつりん)
硬骨魚類のもつ鱗の一型。薄くてほぼ円形な鱗で,真皮に由来する骨鱗のうち,とげをもつものをいい,この点で円鱗と区別される。引用:コトバンク
なかなか難しい呼び名ですね。
一般的なウロコは、円鱗(えんりん)と櫛鱗(しつりん)が一般的な魚に多く見られるウロコです。
雑学の知識として知っていただければと思います。
魚をさばく時にウロコを取る理由
魚をさばく時ウロコは一番初めにとるのがセオリーですよね。
しかし、なんでウロコを取ってからさばかなくてはいけないのかご存知ですか?
どうせ、皮をとるのならわざわざ初めにウロコを取らなくてよくないですか?
僕はそうおもっていました。
しかし、調べてみたらちゃんと理由がありました。
まず、ウロコが付いている状態では包丁が入りにくいようです。
最初から皮を取ろうとすると、できなくはないのですが、どうしてもウロコに包丁が引っ掛かりスムーズに皮を取ることができないのです。
次に、ウロコと皮を同時に取ってしまうと魚をキレイに洗えなくなってしまいます。
基本的に身の部分を洗ってしまうと水分を吸ってしまい、ブヨブヨになってしまうからおいしくなくなってしまいます。
だから、初めにウロコを落として皮が付いた状態で洗わないと魚の汚れを落とすことができません。
これらが、魚をさばく時に最初にウロコを取る理由です。
まとめ
魚のウロコは魚にとってはなくてはならない大事な体の一部です。
人間にとってはない方がいろいろ都合がいいものですが、魚は人間のために生きているわけではないので、これも個性の一つかなと僕は思います。