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朝起きたら尿路結石になって死にかけた話

朝起きたら尿路結石になって死にかけた話

ちょっと昔の話です。

とある朝

あれは夏の6時ごろだったかな

空はすっかり明るくなっていて鳥の声のする朝だった

腰の辺りに違和感を覚えて僕は目が覚めた

 

「なんか寝ずらい」

 

体を左右にゴロゴロと位置を変えても違和感がある

「この時僕は変な寝方でもして痛めたのか?」

こんな程度に考えていました。

 

6時はまだ起きるには早いし

もう一眠りしようと

無理やり眠りに入ろうとしまいした。

 

10分・20分と時が経っても腰の違和感は一向に治る気配がない

それどころか徐々に痛みに変わってきている気がする

 

そこでトイレに行こうと立ち上がった瞬間

 

腰の辺りに重りをズシっと巻き付けられたかのようなだるさを覚えた

 

ズッシリ・・・

 

何これ?

歩きづらい・・・

 

この時はまだ痛みが強いというより腰のだるさが勝っているのでまさか尿路結石だとは思っていない。

 

壁をつたいながらトイレに行って腰を下ろした時

ついにモーレツな痛みが襲ってきた

 

イタタタタタタタ!!

 

まだ何も知らない僕はぎっくり腰になったと思っていました。

でもぎっくり腰をやったことある人の話とは様子が違う

痛いけど僕は動ける

何が何だか意味不明でとりあえず実家の母親に電話した

「腰が死ぬほどいた」

「なんでだと思う?」

やはり伊達に生きてきたわけではありませんでした。

「それ尿路結石じゃない?」

症状だけで判断したのである

母親は「石が出るまで痛いからやばいよ!」と僕に言って病院に行くことを提案してきた

だけどこの痛みの中運転するのはかなりむずいと判断し

救急車を呼ぶことにした。

人生初の救急車デビューだ

 

しかもそれが尿路結石とはなんとも情けない

 

でもこの時の僕は必死でした。

額に脂汗をかきながら母親の電話を切って間髪いれずに119をダイヤルした

 

プルルルル・・・

ガチャ

「消防ですか救急ですか?」

「腰が痛くて身動きが取れません」

なんの躊躇いもなくそう伝えた

「救急隊の方はとりあえずすぐ向かいます」

と言って電話を切った

 

幸いなことに家の近くに消防署があったので5分もかからないうちに

遠くからサイレンの音が聞こえ始めてきた。

 

ピーポーピーポー

 

僕はトイレから必死にベットまで移動していてもがき苦しんでいた。

家に入ってきた救急隊の人に改めて症状を伝えて

もしかしたら尿路結石かもと伝えた

そうすると救急隊の人は納得したかのように僕を担架の上に移して救急車まで運んでくれた

尿路結石は救急車では特にやることもなくただ運ばれていただけだった

 

6時40分

 

救急車で運ばれている中痛みはピークに達していた

あまりの痛さにゲロを吐いてしまっていたのです

これまた幸いにも朝方でまだ何も食べていない状態だったから胃液だけのゲロだった

そうこうもがいているうちに病院に到着した

 

当然救急外来に運ばれ担架からベットに移される

男の先生が僕に

「おしっこは出る?」と聞いてきた

僕はそれどころではなくとりあえずこの痛みから解放してほしいの一点張りだった

「じゃあ、痛み止めの座薬を入れてもいいですか?」

と聞いてきた

「なんでもいいからお願いします!」

僕はてっきりその男の先生が座薬を入れてくれると思っていた・・・

 

「四つん這いになってください」

と声がしたので四つん這いになってズボンをずり下げられた

「じゃあ入れますねー」

この時気づいたさっきから女の人の声で話しかけられている

そして振り返ってみると看護婦さんが座薬らしきものを手袋で掴んでいた

四つん這いになっている僕はなすすべもなく

女性に肛門を突きつけて指を突っ込まれた・・・

 

座薬を入れてから数分後

不思議と痛みが引いてきた

時間が経つにつれて痛みをほとんど感じなくなり

トイレに案内されて用を足すようにと指示された

本来なら石が出てきてでめたしでめたしなんですが

僕はそんなものが出てきた痕跡がないだけどもう痛くない

先生も不思議がっていたが

すっかりケロッとした僕は仕事もあるので帰りたいことを伝えた

軽く診察を受けて問題なさそうだったみたいらしく

帰宅することを快諾してくれた

こうして僕は違和感を感じた午前6時から午前9時というたったの3時間という時間に

いろんな初体験を詰め込みました。

あれから何年も経っていますが石が出たことは一切なく

今も元気に生きています。

尿路結石はこの世の痛みとは思えないほどの痛みです。

長い人は石がなくなるまで痛みつづけるみたいです。

そう考えると僕はまだ運が良かったのかもしれませんね。

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