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虹の松原の七不思議

七不思議其の一:一年中セミの声を聞かない

伝説によれば、豊臣秀吉が尾張名古屋へ向かう途中、

この松原を通り、あまりセミが鳴くので「騒々しい」と叱った時以来、

セミの声が絶えたという。

七不思議其の二:「にらみの松」と言って、高くならない一群の松がある

豊臣秀吉が松原を通っている時、

松が高く邪魔で眺望がきかなかったので「低くなれ」とグッと一睨みして以来、

高くならない松が一群あった。

七不思議其の三:「根上り松」が並んでいる

松原の南側、松浦川川口に近く千人塚の砂丘に十本程並んでいる。

七不思議其の四:槍掛松

松原の中央に近い所に「松原おこし」を売る新茶屋という茶店の横に、

太さ、高さ、枝振り等双子のように良く似た二本の松があって、

槍を掛けるに格好な松であったと言われていた。

七不思議其の五:黒松のみで赤松が一本もない

さすがに、経世の才に秀でた唐津城第一代表「寺沢志摩守」は

この松原に松を植える時、潮風に強く水分の少ないところで育つ黒松のみを植林したのである

肥料の要らない黒松を海岸の砂丘に大量に植えたのである。

七不思議其の六:麻生茶屋の井戸は海岸近くであるが塩分を含まぬ真水を湧出する

ここは砂丘の下が鏡山の岩盤の最後の地点になっているため岩盤をとおして清水が湧出する。

七不思議其の七:高島の右端と神集島の左端を結ぶ延長線が松原の中心である

この地点に今日でも「従是東対州領」の石の標柱が立ててある。

偶然の一致か人為的か、ここが松原の中心点で対馬藩との国境となっていた。